ナースとしてのキャリアをレベルアップするために現状から抜け出したいと考える方は少なくありません。ナースは病院によってキャリアアップスピードも異なり、1か所の医療施設にいるだけでは他の病院で働く同い年のナースと大きく差をつけられてしまうなんてことも。ではキャリアを活かすためにナースの方にはどのような道があるのでしょうか？
キャリアアップとともに給与アップを目指す方はこちらの記事もご覧ください。
⇒ナースが給与アップするための方法とは？
ナースとしてのキャリアを活かす方法とは？
これまでナースとしてのキャリアを積まれてきた方は、ナースとして他の医療施設に転職する方法とナース以外の職に就き一般企業に転職する方法の2種類に分けられます。
ナースとしてのキャリアを積む場合は、キャリアアップの資格を保有しましょう
ナースとして他の医療施設に転職する際は、専門看護師、あるいは認定看護師の資格を保有しておくと、転職後更なるキャリアアップに繋がります。
専門看護師の資格をとるとナースの教育に携われることができる
一般の看護師の更なるステップアップとして選ばれるのが専門看護師です。専門看護師の資格をとるためには、がん患者や精神看護、高齢者や幼児まで独立している看護分野において知識量と豊富な経験、高い技術が必要とされます。専門看護師になるためには、教育制度の整った病院で勉強と実務を重ねる必要があるため、資格をとるためにも規模の大きな病院に転職するのも一つの手です。
認定看護師の資格を保有すればマネジメントに携われる
認定看護師の資格をとるためには、日本看護協会が年に1回行う審査に通過することが条件として挙げられます。認定看護師の資格取得のためには業務を積まなければなりませんので、キャリアアップのために転職を考えている方にはぴったりの資格です。認定看護師はナースとしての高いナースとしての技術を駆使して実践を重ねることの他に、他のナースを指導・サポートする役割も担います。ナース全体のマネジメントに関わる重要な役割が認定看護師には与えられるのです。
企業に転職しよう！看護師資格を活かせる一般企業の仕事
治験コーディネーター（CRC）
治験コーディネーターとは、新薬開発の支援を行うコーディネーターを指します。医師と成約メーカーや被験者の間に入り、スケジュール調整や報告書の作成を行います。臨床開発モニターは製薬メーカーを支援しますが、治験コーディネーターは医療機関を支援することが特徴です。病院内外の様々な関係者を巻き込みながら行う仕事ですので難しい仕事ではありますが、ナースとしての現場知識とコミュニケーション能力を発揮できる職業です。
臨床開発モニター（CRA）
臨床開発モニターは製薬メーカーが開発した医薬品を医療現場で利用してもらうために、治験が正確に行われているかをモニタリングする職業を指します。治験を実施する医師や医療施設を選ぶところから依頼、治験実施計画書の監査まで一連の流れを担います。医薬品についての知識はもちろん、計画書の作成でWordやExcelなどのデスクワークの知識も必要です。治験コーディネーターと同様、社内外の方と関わりあいながら新薬の誕生に携わることができるやりがいのある仕事です。
ナースとしてのキャリアを従業員の健康管理に活かす！企業内医務室
大手企業で大人数の従業員を抱えている企業は、健康管理のために医務室、健康管理室を設置している企業があります。従業員の健康管理が意識され、健康経営を取り入れている企業が増えてきています。一企業の従業員としてナースのキャリアを活かし、企業の医務室、保健室、診療所で働くこともできるのです。病気やけがをした従業員には迅速な処置を行い、うつ病の症状が疑われている従業員に対しては、カウンセリングなどで精神的な面をサポートします。また健康診断のアフターケアとして従業員一人一人に合った健康指導も行うことも企業内医務室の役割です。
健康管理は忙しい生活を送る社会人は疎かにしてしまうことが多いです。また、病気で休むとまではいかないけれど、なんだか仕事に身が入らないプレゼンティズムという症状も社会問題になりつつあります。プレゼンティズム状態で仕事を続けていると、生産性が下がり、企業の業績が下がるというデータも出ています。
そのような現代社会だからこそ、企業の健康管理を行う医務室は重要な役割を果たすことができます。企業の一員として従業員を健康面からサポートし、企業の更なる発展に携わることができるため、一体感を感じることもできますね。
ナースのキャリアアップのための転職について
病院内で働く方法以外にも、企業の一従業員として会社の経営に関わることができるのは。ナースとしての経験を積んでいた方だけです。これまでのナースとしての経験を活かして、更なるキャリアアップや異なる道に進んでみるのもいいかもしれませんね。
