クリニックで働くナースの方。今のお仕事に悩みを抱えていますね。
クリニックは病院とは異なる特徴があり、病院で働くナース方とは異なる悩みを持っています。
今回はクリニックで働くメリットとデメリット、クリニックならではの悩みと解決方法についてご紹介します。
クリニックで働くメリットとデメリット
まずはクリニックで働くメリットとデメリットについてです。病院とはどのような違いがあるかを意識してご覧ください。
メリット
大きなメリットは夜勤が少ない点です。そのため、日勤から夜勤、夜勤から日勤への引継ぎなどが行われないため残業が少ないです。
また、夏季休暇や年末年始の休みが長く、しっかり取れるため、ご家族との予定も合わせやすいのもメリットの1つです。
働くナースの人数も病院に比べて少ないため、チームワーク良く働くことができます。また、患者さんの人数も少なく毎週受診するため、顔なじみになり覚えやすいのです。
実際に働く方であれば、クリニックの規模感がメリットに直結するのがお分かりいただけると思います。
しかし、このメリットが逆にデメリットになるということも、クリニックで働く皆さんならもう実感済みですよね…？
デメリット
クリニックの小規模感がデメリットになることも多々あります。
大きなストレスになるのは苦手なスタッフとほぼ毎日関わらなければならないことです。病院や規模の大きな医療機関であれば、毎回多くの方と関わるので、苦手な方との密に関わることは少ないのです。
また、小規模ゆえに院長の独断で突然業務形態が変わることがある、人が少ないため急な休みがとりにくい、掃除や電話対応等の雑用も行うなど、クリニックは病院とは異なるデメリットが生じています。
また、退職金制度が支給されないクリニックも稀にあります。
クリニックで働くナースが抱える悩み
クリニックには他の医療機関にはないメリットがある分、デメリットもあることがお分かりいただけたかと思います。
デメリットの中でも、実際にクリニックで働くナースの方が抱える深刻な悩みをご紹介します。
夜勤がないので給料が低い
夜勤がないことは小さなお子様をお持ちの方にとっては大きなメリットです。
反対に、「稼ぎたい」と考えている方には向いていません。
看護師の給料は他業種に比べて高いと言われていますが、その理由は夜勤手当が支給されるからです。
夜勤1回あたりの手当は2交代制で1万円前後、3交代制で5000円前後です。2交代制で月に4回程度、3交代制で月に8回ほど勤務すると、毎月4万程の夜勤手当が支給されることになります。
夜勤がないクリニックはその分給料も低くなるのです。
規模が小さい分、業務量が多い
クリニックは病院に比べて、のんびり働くことができると考えている方も多いと思います。しかし、規模が小さい分業務量が多いとも言われています。朝は掃除や雑誌、新聞の交換や受付業務も行うクリニックがあります。そのため、ナースとしての仕事に身が入らず悩んでいる方も多いのです。
シフトが調整しにくい
クリニックは常勤のナースが2〜3名なので、一人でも抜けると大きな穴になります。病院に比べて休みも多く時間も規則的ですが、例えばお子様が突然熱を出した時はどちらを選ぶか悩む方も多いです。
病院は人数も多いので他のナースの方がカバーしてくれますが、クリニックは休みづらく周囲にも気を遣わなければなりません。
スキルアップしにくい
クリニックではゆったり働くことができるイメージを抱く方が多いと思います。そのようなクリニックもありますが、基本的な看護業務以外のスキルが全く身に付かないことが悩みとして挙げられます。
業務量が多くても雑務メインなので、「成長が実感できない」と嘆くナースも多いです。
人間関係に苦労しやすい
クリニックは人数が少ない分、正直相性が悪ければ地獄です。
特に院長との相性は非常に大切です。人数が少ない分、開業医であり権限の強い院長と相性が合えばその分働きやすくなります。
狭い人間関係だからこそ、働き方が相性の善し悪しに左右されてしまいがちです。
クリニックから転職する際に注意するべき点
クリニックを退職する際の注意するべき点は退職届提出のタイミングです。退職届は退職希望の2か月前に提出しましょう。人数の少ないクリニックだからこそ、退職の旨を早く伝えることに超したことはありません。
退職希望を申し出た後は、後任ナースへの引き継ぎを行うまではあなたの役目です。残った従業員が気持ちよく働ける環境を、あなたが積極的に作っていきましょう。
クリニックのナースが選ぶ転職先
クリニックを退職したナースが選ぶ転職先をご紹介します。
病院
病院勤務はナースの人数も多く、クリニックほど人間関係が濃密ではありません。クリニックでの勤務に比べると、人間関係のトラブルが少なくなります。
また給料も大幅にアップするので、クリニックの給料では満足できなかったナースの方にもおすすめです。
一般企業
一般企業に勤務し従業員の健康相談業務や健康管理を行います。
企業に勤めるナースは基本的に1名なので、クリニックや病院のように女性の多い環境とは全く異なります。人間関係に悩む必要はありません。
企業を健康面から支えるという、これまでとは少し違ったやりがいを感じることができる仕事です。
訪問看護
訪問看護師は患者さんの自宅に訪問して仕事を行うため、他のナースとの関わりが少ないことが特徴です。
患者さんと相談しながら自分のペースで業務を進めることができるのもメリットです。
保育園、デイサービス
休みがとりやすいのが保育園やデイサービスに勤務する看護師です。こちらも基本的にナース1名体制なので、人間関係で悩むことは少ないでしょう。
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